2011.06.15 06:57【判例評釈】複合局所疼痛症候群(CRPS)ないし反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)が認められた事案【交通春秋社判例速報】神戸地方裁判所 平成22年12月7日判決(平成20年(ワ)第3026号)以下は、交通春秋社刊【交通事故判例速報】(No.540)に掲載された以下の判例評釈の内容をウェブサイト用に再構成したものです。自賠責保険の後遺障害等級認定において「局部に頑固な神経症状を残すもの」(別表第二第12級13号)との認定を受けた事故当時26歳の被害者(女性)につき、複合局所疼痛症候群(CRPS)ないし反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)様の症状が存すること等を理由に同等級10級に該当する程度の後遺障害の残存が認められた事例1 事案の概要本件事案の概要は以下のとおりである。①平成17年4月7日、Y運転の普通乗用自動車が交差点において右折中、右折先横断歩道手前で同じく右折...